2006年05月14日

第26回鹿沼さつきマラソン大会
鹿沼市御殿山野球場ゴール



きょうの起床はETC早朝割引を聞かせるために4時。
昨晩寝たのは1時。それもうつらうつらである。
ナイトゲーム観戦に行っていたのだが、終了が22時、帰宅は23時。
勝ったから良かったものの、負けていたら疲れるだけの試合であった。
LSも観戦していたが、おにぎりやパンをパクパクと食べていて
「カーボローディング」といっていた。
ところが、応援でものすごいカロリーを消費してしまうので、せっかくの努力も水の泡のようであった。
くわえて、ワタクシは十日ほど前からもらった風邪がひどく、
安静にしているときはセキがひどく、寝起きには痰がでて苦しむ。
事前の天気予報では雨が降る確率がずっと高いままだったので、どうせ記録も出ないし楽しんでこようと考えていた。
ところが前日の予報では良く晴れて暑くなりそうだという。おいおい。

朝早いので、朝食抜きで出発し、途中のSAでラーメンを煮て食べたりする。
早い時間にこんなことをしているのも旅気分で面白い。ただ、眠い。
会場近くの駐車場に入り、受付けをしてから着替えたりくつろいだりしているとけっこういい時間になってきた。
エネルギーの消耗をしたくないのでアップもろくすっぽおこなわなかった。
最近はストレッチもあまりしなくなってきたな。はじめは大会というと緊張感が有り、早くから会場入りして入念にストレッチをして臨んだものだ。
秋のシーズンからは初心に帰らないといけないだろう。

早めにスタート地点に来て待っていると、あまりひとがいない。
スタート時刻が近づくと続々とランナーさんが集まってきた。みんな勤勉なことにぎりぎりまで入念にアップを行なっているようだ。
早く並んだので、トップランナーのように最前方に位置してしまった。
もちろんLSも同様である。周辺にいるランナーさんたちは体系もウエアもわれわれとは異なっているように見える
。被り物をしたワタクシたちは異形のもののようにみられているみたいである。




駐車場は市民会館の駐車場。
遠方からの参加者は優遇されてスタート地点に近いこの駐車場を使わせてくれるようです。
遠い駐車場ですと、シャトルバスで五分かかるようなところに回されます。
マラソン大会で交通規制が行なわれるため、地元住民の方の迂回路のようです。
茨城県は勝田、つくば、かすみがうらと全国に名の知られた大会が多く有りますが、栃木県ではこの大会はけっこう著名な大会のようです。
これが市民センター。
りっぱなコンサートホールもあります。
ワタクシたちがクルマを止めたのはこの建物のウラ側になります。
さきほどの迂回路からおもて通りに出るとすぐに集合場所があります。
まだ規制前ですが、休日の朝とあり、閑散としています。静寂という感じでは有りません。
歩行者はマラソン大会に関係した人かもしれません。
家族連れが歩いていて、「親子集合場所」というのも良いタイミングだな。
ここがハーフのスタート地点です。やはり公道をスタート地点にする大会は、マラソン大会の気分がしますな。
ただ、グランドスタートのほうが荷物の管理や着替えがラク。あとでこの周囲を見ると、ヤッケが木に脱ぎ捨てられたりしていました。まさか歩道にテント張ったり、風呂敷包みを置いておくわけにも行かないしね。
駐車場から歩いて五分ほどで受付け会場であり、ゴール地点である御殿山球場に来ました。
取り付き道路からこのグランドまで急勾配の登り坂が有ります。最後の最後に苦しいところがあるのだなと、わかっちゃいました。
難しい名称はマラソン大会の各コース名です。
おそらく皐月の品種名なのでしょう。
短いコースや親子大会が設けられていることから、かつてはホントのローカル大会であったことを察することができます。
入賞トロフィー。
われわれのクラブのメンバーにはまったく関係の無い品物です。
各コースにこういったものを用意するわけだから、けっこう数がいるもんですね。
優勝トロフィー。
まったく縁の無いものなので、せめて写真ぐらいは、と。
入賞メダル。
親子大会のひとにくれるのか、トロフィーをもらえない順位のひとがもらうのかは不明です。せめてこれぐらいはもらえるようなちからをつけたいものだな。
市橋有里さんのほかにいるんかいな。
りっぱなスタジアムならロッカールームや控え室を専用に用意することができるのだろうけどな。
でも、いくらギャラが出るにしても、ほとんど伝道師みたいなものだね、有名人の招待選手って。
受付けですが、すいていました。
20数回もの歴史のある大会ですと、運営の手際もいいですね。
来年開催される「第1回東京マラソン大会」はいきなり3万人もの参加者を受け付けて大丈夫なんだろうかと心配しちゃいます。
受付けは当日は無しで前々日と前日に東京ドームで行なうそうだな。
県外からの参加者には「はるばる賞」といって、皐月をくれます。
先着順なので、りっぱな木やいい花を咲かせそうな木はすでに品切れです。
受付けも忙しいんでしょうけど、このコーナーにもけっこうなひとを配しています。木をもらうひとが選んでいるので時間がかかるんだな。
ワタクシが皐月をもらったあとには、すでにこんな行列ができていました。評判のラーメン屋さんのようです。

ちなみに朝方まで雨が降っていたので土のグランドはべちゃべちゃ。転んだら泥だらけになりそうです。
このほかにどこの会場でも見ることのできる、ランニング用品の販売ブースや地元特産品の即売ブースも数多く出ていました。
ワタクシとLSは「とちおとめ」の4パック入りひと箱を買いました。トマトは人気商品のようですでに売り切れてしまったそうです。
この「とちおとめ」気温の上がる車内にすっと放置されることとなる・・・
これは走り終わってからもらう飲み物のコーナー。準備に怠りは無いようです。
スポーツドリンクは
「アミノバリュー」ではなく、「アミノバイタル」でないとダメですよ(藁)
受付けを済ませて駐車場に戻り、着替えます。
来たときはまだ駐車場もあいていましたが、すでに満車です。
LSはきょうは被り物ありです。(ようは、あまり記録を狙えるような万全の体調ではないということ)
スタート地点に来て、早々と並びます。
この大会は申告タイム順のゼッケンNOとかがなく、好き勝手に並ぶことができます。寝不足でアップに体力を使わないようにと、早めにスタート地点に来たので、最前列近くに並びました。
まわりは早そうな人たちばかり・・・
スタート時刻がせまってくると続々とランナーさんが集まってきました。
かなりの密集になっています。この人たちのスピードについていかないと、踏み潰されてしまう。
あとから来た人たちはうしろにつくので、後方にはかなりのランナーさん。
不安をかかえていよいよスタートです。



号砲!スタート地点からしばらくはかなりの下りが連続する。
ものすごいスピードでみんな下っていく。ワタクシも必死に集団に食らいついていこうと試みる。
LSはワタクシよりも20mほど前を進んでいく。あいかわらずはじめからかなり飛ばす人だ。クルマの運転と同じだな。
入りの1キロはなんと4分!!!時速15キロかよ。なんぼ下りということや、渋滞が無かったことを考えても早すぎる。
つぎの1キロは4分20秒!これでも早すぎる。
さすがにこの辺ではじめのエネルギー切れが来る。まあ、もう渋滞に巻き込まれることは無いからマイペースで行こう。
どんどんと抜かれていく。別に気にもならない。
コース外のことに目が行くようになり、沿道の人たちの声援にこたえるようにする。
3キロ目からはキロ5分10秒ぐらいとかなりのスローになってきた。
6キロ目ぐらいから郊外に出て、田園風景の広がるたいへんに気分のよいところに来る。
沿道のおばあちゃんが「あれ、また青いものをかぶった人が走ってきたよ。」といっている。LSのことだろう。
ようやく呼吸も整ってきたのだが、5キロぐらいからゆるい登りが続き、歩幅が伸びないのがよくわかる。時計もキロ5分20秒など遅くなっていく。

7キロを過ぎると「3分の1終わった」と思う気持ちと、いつもこの辺から調子が出てくるので、風景とあいまって気持ちよく走ることができる。当然記録は伸びないのだが・・・
東武日光線と並行して走っていくので、スペーシアが通り過ぎたりしてなかなか気分がいい。
途中で痰を吐くと呼吸がたいへんに乱れ、また腹筋をかなり使うようで、このあとしばらく調子が上がらなくなる。
風邪の影響が出てきた。こうして動いているときはいいのだが、いずれ安静にしたあとにたくさん痰を吐くようになるのだ 。

往路はかなりたくさんのランナーさんに抜かれた。
抜き去った直後に振り返ってワタクシの顔を見て「暑く有りませんか?」とか、「楽しんで走っていますねぇ」とか声をかけてくれる。
まあ、沿道の人に手を振っている人はこの大会では見かけない。
おそらくこのくらいの時計のレベルだと遊びが入らないのではないかと思われる。
また、仮装をまったく見ることが無いのだが、同日開催の安中市で行なわれる、「第32回安政遠足」に流れているためであろう。
ワタクシも来期はそちらに参加したいと思っているのだが、定員がかなり少ない大会であり、早めにエントリーをしなくてはと思うのである。


折り返し近くでは往路と復路が一方通行になり、すれ違うことが無くなるところがある。
下手をするとLSに会うことができなくなる。
それでも並行するところでLSとすれ違うことができた。折り返し点で計ると3分ぐらいの差のようだ。
現在の彼我の力の差を考えると、彼もあまり調子は良くないようである。
折り返し点近くでは地元の少年野球の子供たちが手を振っている。これにハイタッチをして応えると、彼らは大喜び。
これぐらいのことはしなくちゃ、地元の人たちに失礼ですよ。交通規制までしていただいているんだし。

折り返しを過ぎるとどんどんと調子が出てきて歩幅も大きく取ることができるようになってきた。
一方通行のあたりは山すその小さな田んぼの中を走り、カエルが鳴いていたり、田の水面(みなも)をわたる銀の風が気持ちよい。
気温もあがりかなり汗をかいてきて目に入って痛くなったりする。それでもこのすばらしい風景に助けられるのであった。
復路はほとんどがゆるい下りである。
ワタクシのような走り方は下り道ではひざでブレーキをかけるようにはならないので、けっこう加速していくことができるのだ。ただ、あとで腿のウラが痛くなるのは必定であろう。
中間地点で53分台であった。この分だと1時間50分近くかかってしまうかもしれない。

往路で抜かれた人たちをどんどんと抜いていく。
沿道のひとがワタクシを見て
「来年も来てねー」と声をかけてくれる。
来年は安中の予定なんだよな。エントリーできなかったらまた来るね。
14キロを過ぎると「あと3分の1」。30キロでもフルマラソンでも同じことを考えながら走る。

ちょうどこのあたりから長い直線が続く。ランナーさんもばらけて道路が閑散として大変に走りやすい。
このあたりに来るとばててきたランナーさんを抜いたり、逆に後半に備えていた人に抜かれたりはあるが、少なくなってきているので競争の感じはなくなってくる。
15キロから19キロまではキロ4分50秒ペースであった。時計はかなり回復したようだが、この分だと47分台か最後の登りを考えると48分台といったところかと考えることもできるようになってきた。

すばらしい景色の田園地帯を終えて市街地に入ってくると、楽しさがなくなってきたことも有り、スピードも落ちてきたようだ。
だが、沿道の声援に対し
「ご声援、ありがとうございます。最後の最後までがんばります。」と何度も応えるのであった。
復路でも「あ、また青いひとだ」とか「帰ってきたね」など言うのを聞く。LSはどれぐらい先を走っていることだろう?
20キロからは市の中心部となり、市役所に向かってのかなりの勾配の登りである。
このあたりのレベルだとこの坂では失速する人間がかなりいるだろうと思っていたが、案の定であった。
ワタクシはここにエネルギーを残していた。LSに教わったように腿を高く上げて走る。呼吸法は所沢の大会でも使う「強く一発で息を吐き、その反作用で息を吸う」である。
もはやリズムの呼吸ではない。おかげでここで何十人も抜くことができた。もちろん坂なので時間は遅くなっているわけである。
この坂でもかなりの速さで抜いていく人のいるのには驚く。これだったらもっと早くからしかけていればいいのにと思うほどの早さである。
救急車も出動始めているし、うしろのほうでは体調を悪くしている人も出ているのだろう。大事にいたらければいいのであるが。
最後の100mは競技場にもどる急勾配の坂。ここで最後の力を振り絞りフィニッシュする。
こんな仮装ランナーなのでできる限りニコニコとして走りたいのだが、最後は必死の形相となっていたことだろう。
フィニッシュ後、「こんなのかぶって暑く有りませんでしたかねえ」などスタッフの女性が話しかける。
まあ、好きでやっていることですからね、
「あつくないっすよ。俺を熱くさせたらたいしたもんっす」などバカだな。
後半はいい気分で走っていたのであるが、最後の登りがきいてやはり1時間48分台であった。
LSは折り返しの時間差そのままに3分ほど早くフィニッシュしたようであった。

体調もあまり思わしくないし、さっさとクルマに引き上げて着替えようとも思ったのだが、シドニー五輪マラソン代表の市橋有里のサイン会があったので、見ていくことにした。
ナマでみたのははじめてだが、たいへんに美しい人であった。


2500円とハーフの大会としては安い参加費で、特産品である皐月の苗をプレゼントしてくれたり、駐車場も確保してくれたりと至れり尽くせりの運営でランナーにとってはたいへんによい大会といえるだろう。
さらに後日、全員の記録の載ったものまで郵送してくれるらしい。
ただ、東北道沿いだとうちからは遠いし、交通費もかさむ。
飲食して温泉に入り土産も買うと一万円ぐらいかかってしまう。
それでもなによりも、この山すその田園風景の中、田植えを終えたばかりのたんぼを渡る銀の風を受けながら走るのはたいへんに気持ちよい。
帰りに寄った旧粟野町の温泉に行くまでの風景もよかった。

ワタクシには都市型の大会よりも、青梅やこの大会のような山間部で行なわれる大会のほうが気持ちよく走ることができるようだ。



ハーフは終わりましたが、まだ各コースが行なわれているようです。
表彰式に出てくるのか「ミスなんとか」がおそろいです。
ケータイを向けると自然に微笑んでくれます。プロだな。
ゲストランナーの市橋有里さんのサイン会が開かれていました。
並んでいた皆さんはサイン会の引換券を持っていましたが、どこで配布していたのかしら?
それにしても、たいへん美しい女性です。ワタクシは寡聞にしてこの方のことをあまりよく知りませんでした。恥ずかしい・・・。コメディアンでランナーの松野明美は知っていたのだが。
昼食後にやってきた旧粟野町の「つつじの湯交流館」。
循環加水加熱であるが、なにもお湯だけが温泉の評価を決めるものではない。
まわりも植林であまり紅葉も期待できないし、どこがいいのだといわれればそれまでだが、ここに至るまでのあいだの風景が「日本人の心の琴線に触れる」とでもいったらいいだろうか。
疲れていたし、のんびりとくつろぐことができました。







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